<211>オーデマ ピゲ150周年「ハウス オブ ワンダーズ展」

1889 Paris Expo
展覧会場入り口付近の様子 photo©️Kyushima Nobuaki

オーデマ ピゲ150周年「ハウス オブ ワンダーズ展」

現在、東京・銀座で

オーデマ ピゲ150周年「ハウス オブ ワンダーズ展」

が開催されている。

昨年2025年11月から始まっている展覧会だが、2026年6月30日まで会期が延長されたらしい。

会期もあとわずかである。

本格的な展覧会

「オーデマ ピゲ(Audemars Piguet)」といえば、スイスのル・ブラッシュで創業した高級時計ブランドである。

このブランドはパリ万博に出展したことがあるはずである。
という興味からこの展覧会を訪れた。

正直、この手の展覧会は、店の一部を使ってちょこっとやっているケースもままある。

そんな感じかなあと思って行ってみると、展示・運営ともにプロの手が入っている本格的な展覧会に仕上がっていた。

展示のデザインもさすが一流を思わせる。

展覧会場の前に立っているサイン
photo©️Kyushima Nobuaki

展覧会場入り口付近の様子
photo©️Kyushima Nobuaki

展覧会場入り口付近の様子
photo©️Kyushima Nobuaki

資料の展示、時計の構造を時計職人の方がわかりやすく解説していただけるコーナー、またバーチャル・リアリティのヘッドセットを使っての体験コーナーなど充実している。

時計内部の部品 とても小さく精巧である
photo©️Kyushima Nobuaki

VRによる展示コーナーもある
photo©️Kyushima Nobuaki

天井の展示
photo©️Kyushima Nobuaki

展覧会場の様子
photo©️Kyushima Nobuaki

展覧会場の様子
photo©️Kyushima Nobuaki

展覧会場の様子
photo©️Kyushima Nobuaki

1889年パリ万博の賞状

最初の歴史のコーナーでは、このブランドの創業者、協力メーカーの家系図や、当時の資料などが展示されている。

創業家などの「家系図」オーデマ家とピゲ家が一緒になった
photo©️Kyushima Nobuaki

展覧会場の風景
突き当たりがタッチパネルになっていていろいろな資料をみることができる
photo©️Kyushima Nobuaki

初期の看板
photo©️Kyushima Nobuaki

またタッチパネルではいろいろな情報を得ることができる。

その情報量も多くて全部見るには大変な時間が必要となりそうだ。
また、欲しい情報にたどり着くのも一苦労だが、どうにか万博関連のところにたどり着くことができた。

それは1889年パリ万博の銀メダルの賞状である。

1889年パリ万博の銀メダル獲得の賞状
photo©️Kyushima Nobuaki

オーデマ ピゲは2025年で創業150周年、つまり1875年の創業である。
1889年といえば創業14年目。

創業14年目にして万博で銀メダルを獲得する、というのは大変な偉業と言えるだろう。

1889年パリ万博といえば、あのエッフェル塔ができたことで有名な万博である。 また、エジソンが蓄音機を出展したりした。

バトー・ムーシュから見たエッフェル塔
photo©️Kyushima Nobuaki

このときにオーデマ ピゲが出展したのは、創業者の Jules-Louis Audemars と Edward-Auguste Piguet が製作した、懐中時計の「グランド・コンプリカシオン(グランド・コンプリケーション, Grand Complication)」というものだった。

この時計が斬新だったのは、クロノグラフ(時間計測機能)、永久カレンダー、ミニッツリピーター(音で時間を知らせる機能)を初めて一体化した、ということだった。

これが銀メダルを獲得し、評判になったことで、ロンドン、ベルリン、ニューヨーク、パリ、ブエノスアイレスへの販路拡大につながることになったという。

万博で世界ブランドに発展していったものには、ルイ・ヴィトン、エルメス、バカラクリストフルティファニーなど枚挙にいとまがないが、このオーデマ ピゲもその一つだったということである。

オーデマ ピゲはその次の1900年パリ万博にも出展した、という説もあるが、オーデマ ピゲとして出展した、という証拠は今のところ確認できていない。

しかし、当時ティファニーなどのブランドが時計を万博に出展しており、ティファニーなどへの超複雑ムーブメントの供給をしていた、という説が有力である。

いずれにしても、今回の展示で、映像上ではあるが、1889年パリ万博での銀メダル受賞の賞状をビジュアルで確認できたのは大きな成果であったといえるだろう。

ご興味のある方は、ぜひ足を運んでみたらいかがだろうか。

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