ミース・ファン・デル・ローエの「バルセロナ・パビリオン」と「バルセロナ・チェア」
<149>ミース・ファン・デル・ローエ記念館と1929~30年バルセロナ万博
において、バルセロナに復元された「バルセロナ・パビリオン」(1929~30年バルセロナ万博のドイツ館)と、その中に置かれた「バルセロナ・チェア」についてもご紹介した。

ミース・ファン・デル・ローエ記念館
「バルセロナ・チェア」
photo©️Kyushima Nobuaki
さて現在、東京でその「バルセロナ・チェア」やミース・ファン・デル・ローエのデザインに触れることのできる展覧会が開催中である。
しかも「バルセロナ・チェア」には実際に座ることもできる。
新国立美術館で開催中の「リビング・モダニティ 住まいの実験」展
この大変貴重な展覧会は、東京・六本木の新国立美術館で開催中の「リビング・モダニティ 住まいの実験」展である。
会期は2025年3月19日〜6月30日。

新国立美術館「リビング・モダニティ 住まいの実験」展サイン
photo©️Kyushima Nobuaki

新国立美術館「リビング・モダニティ 住まいの実験」展
会場入り口サイン
photo©️Kyushima Nobuaki
展覧会の紹介HPによると、下記のようにある。

新国立美術館「リビング・モダニティ 住まいの実験」展
会場風景
photo©️Kyushima Nobuaki

新国立美術館「リビング・モダニティ 住まいの実験」展
会場展示風景
photo©️Kyushima Nobuaki
2階会場の「ロー・ハウス」原寸大展示
また、2階の会場では、ミース・ファン・デル・ローエの未完プロジェクト「ロー・ハウス」の世界初となる原寸大の展示が行われている。
そのスケールは幅16.4m×奥行16.4mの大きさである。
HPによると、
ということで非常に貴重な展示であり、この企画はクラウドファンディングで実現したということである。

新国立美術館「リビング・モダニティ 住まいの実験」展
入り口サイン(2階)
photo©️Kyushima Nobuaki

ミース・ファン・デル・ローエ「ロー・ハウス・プロジェクト」サイン
photo©️Kyushima Nobuaki

ミース・ファン・デル・ローエ「ロー・ハウス・プロジェクト」会場風景
photo©️Kyushima Nobuaki

ミース・ファン・デル・ローエ「ロー・ハウス・プロジェクト」会場風景
photo©️Kyushima Nobuaki
この空間のデザインは、やはりバルセロナの「バルセロナ・パビリオン」を思わせる直線的で開放的なものである。
また、ここには複数の「バルセロナ・チェア」、その他ミース設計の椅子が置かれており、自由に座ることができる。

ミース・ファン・デル・ローエ「ロー・ハウス・プロジェクト」会場に置かれている「バルセロナ・チェア」
photo©️Kyushima Nobuaki

ミース・ファン・デル・ローエ「ロー・ハウス・プロジェクト」会場に置かれている「バルセロナ・チェア」
photo©️Kyushima Nobuaki

ミース・ファン・デル・ローエ「ロー・ハウス・プロジェクト」会場に置かれている「バルセロナ・チェア」
photo©️Kyushima Nobuaki
その他の万博ゆかりの人物たちの作品も
この展覧会には、ミース・ファン・デル・ローエのほか、ル・コルビュジエ、エーロ・サーリネン、アルヴァ・アアルト、バックミンスター・フラーなど、このブログでもご紹介した万博になじみの人物たちの作品も紹介されている。

新国立美術館「リビング・モダニティ 住まいの実験」展
エーロ・サーリネン他「ミラー邸」模型
photo©️Kyushima Nobuaki
この機会にぜひ六本木を訪れ、「バルセロナ・チェア」を体験いただくことをおすすめしたい。