<243> 東京・八重洲のTOFROMがオープン

2020 Dubai
井口皓太『Tides of time』 photo©️Kyushima Nobuaki

東京・八重洲にTOFROMがオープン

東京・八重洲に東京駅直結の大規模複合再開発「TOFROM(トフロム) YAESU TOWER」 が、2026年9月10日(木)に開業した。

以前からオープンしていた部分はあったようだが、商業ゾーン「TOFROM YAESU Shop & Restaurant」の開業および施設全体のグランドオープンがこの日に行われ、一般消費者にとってはこの日が実質オープンということだろう。

TOFROM吹き抜け付近の様子
photo©️Kyushima Nobuaki

TOFROMのサイン
photo©️Kyushima Nobuaki

TOFROM吹き抜け付近の様子
photo©️Kyushima Nobuaki

先日、台風の日に行ってみた。

台風なのであまり人はいないのではと思って狙って行ったが、結果は、多くの人で賑わっていた。

やはり、東京駅直結というのが大きいのだろう。

あるいは、台風で外出注意とメディアが喚起しても、多くの人はそういった、結果過大と思われる注意報に慣れてきてしまっているのかもしれない。

東京駅に面した入り口付近には、大黒屋のオレンジのビルやその隣の消費者金融がいくつか入っている古いビルが残り、正直言ってビジュアルを大きく損ねている。

この辺りは、昔からいろいろな店を構えている一角をまとめて再開発する難しさを感じさせる。

主体になっているのは東京建物らしい。

基本設計は日本設計、実施設計は大林組。

地上51階・地下4階(高さ約250m)で、オフィスや商業施設のほかバスターミナルなどを備えている。

近くの八重洲ミッドタウンを含め、都内に増えている三井不動産のミッドタウン系に慣れていると、中に入っている飲食店は見慣れないものが多く、我々にとっては目新しく感じる。

いろいろと行ってみたい店があった。

68店舗の飲食店を中心とした店が集結しているらしい。

「TOFROM YAESU TOWER ART:人魚の街」

この開業にあわせて展開されているのが、パブリックアートプロジェクト「TOFROM YAESU TOWER ART:人魚の街」である。

映画監督の岩井俊二が、八重洲の街を舞台に書き下ろしたオリジナルストーリー『人魚の街』がプロジェクトの背景となっており、物語のテーマや世界観が、館内に点在するアート作品全体を緩やかにつなぐ構成となっている。

彼の物語に着想を得て、気鋭のクリエイターやアーティスト(井口皓太、太田琢人、加藤智大、河野未彩、小林博人、secca、松尾高弘、MULTISTANDARD)計8組がそれぞれの視点で作品を制作・常設展開している。

岩井俊二と2025年大阪・関西万博

岩井俊二(1963- )といえば、昨年の2025年大阪・関西万博に登場している。

2025年大阪・関西万博シグネチャーパビリオン「Dialogue Theater-いのちのあかし-」にて、テーマ事業プロデューサーであり映画監督の河瀨直美とのトークショーにゲストとして登場したのである。

詳しくは、こちらの大阪日日新聞の記事をご参照いただきたい。

井口皓太『Tides of time』

そして、今回のアートプロジェクトの1人として選ばれたのが井口皓太(1984- )である。

今回、1階の目立つところ(檜物町スクエア)に彼の作品は設置されていた。

周囲に人が集まって、写真やビデオを撮っている。

作品名は『Tides of time』。

真上から見た井口皓太『Tides of time』
photo©️Kyushima Nobuaki

井口皓太『Tides of time』
photo©️Kyushima Nobuaki

井口皓太『Tides of time』
photo©️Kyushima Nobuaki

井口皓太『Tides of time』
photo©️Kyushima Nobuaki

TOFROMのホームページには次のような解説がある。

時代や場所を越えて続く時間のループを、モーショングラフィックで表現した作品。ゾエトロープ/フィナキストスコープの技法を用い、海流の方向や速度、時刻、潮位のデータに応じて、映像の傾きや背景色、再生速度、出現数が経年とともに移ろい、常に変わり続ける映像として展開する。海の潮流を読み取るリアルタイムデータは、街に積み重なる時間の潮流を可視化するもうひとつの時計となる。人魚や、街・人の軌跡を重ね、海と街、現在と過去が循環の中で連なり続け、永遠のつながりを表す。

大きな球体の表面に映るデザインがリアルタイムでデータと連動し、目まぐるしく変わっていく。

TOFROMに行かれるなら必見である。

井口皓太と万博

さて、この井口皓太であるが、過去の万博に参画している。

調べてみると、下記のような状況である。

2015年ミラノ万博 日本館展示映像演出

日本館内の「FUTURE RESTAURANT(フューチャー・レストラン)」などの映像コンテンツや演出に参画

2020年ドバイ万博

日本館「Scene 5」の映像制作

2025大阪・関西万博

公式キャラクターデザイン選考委員、さらにデザイン視点から未来社会の姿や万博の成果(アウトカム)を検討する委員会「Expo Outcome Design Committee」メンバーとして参画

このように、2015年ミラノ万博以来、5年ごとに開催される大規模博覧会「登録博覧会」のたびに起用されていることがわかる。

詳細はリンクでご確認いただきたい。

万博は多くの才能を発見し、活躍の場を与える装置でもある。

そういった人材が、万博以外の世界で活躍の場を広げていくのを確認するのも楽しい作業なのである。

(敬称略)

 

 

 

 

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