1988年ブリスベン万博跡地へ
さて、オーストラリア編の続きである。
最後に訪れた万博関連都市は、ブリスベン。
ブリスベンも東海岸の都市で、シドニーから北方面に向かって飛行機で1時間半くらいである。
ブリスベンは、シドニー、メルボルンに次ぐオーストラリア第3の都市であり、クイーンズランド州の州都である。
人口は260~280万人。
シドニー(540~550万人)、メルボルン(520~530万人)についでオーストラリア3番目の人口をかかえる。
このブリスベンでは1988年にレジャー博が開催され、いまでもブリスベン川の南に位置する万博会場だったサウスバンク(South Bank)は市民の憩いの場で、緑豊かな公園や遊歩道、美術館、博物館が並ぶ文化的な中心地となっている。

ブリスベン万博跡地・サウスバンク地区の現在の様子
photo©️Kyushima Nobuaki
2032年の夏季オリンピック・パラリンピックの開催地に決定しており、さらなる発展が見込まれる都市である。
1988年ブリスベン万博の概要
1988年ブリスベン万博はオーストラリア建国200周年を記念して開催された特別博(国際レジャー博覧会)である。
正式名称は1988年ブリスベン国際レジャー博覧会(International Leisure Exposition)。
会期は、1988年4月30日〜10月30日の6か月間である。
会場面積は約40ha。
テーマは「技術時代のレジャー(Leisure in the Age of Technology)」とされた。
この万博は、来場者数約1,856万人を集め、当時のオーストラリア全人口が約1,600万人だったことを考えると、驚異的な来場者数を叩き出したことになる。
開会式にはエリザベス2世女王が参列し、開会宣言を行なった。
実際に女王がオーストラリアの万博に参列したのはこれが最初であった。
1879-80年シドニー万博、1880-81年メルボルン万博、1888-89年メルボルン万博とブリスベン以前に過去3回オーストラリアで万博が開催されたが、いずれも実際の臨席は実現していなかった。
これもオーストラリア建国200年(英国人によるオーストラリア入植200年)を記念した万博であったということに起因したものであろう。
しかし、もっと根本的な理由としては、1988年にはロンドンから飛行機で気軽に行けるが、以前の19世紀の万博時には船で行かねばならず、万博のための渡航は時間がかかり、危険も伴い現実的ではなかったということだろう。

