藤本壮介設計のグローバル旗艦店「JINS銀座店」
メガネのJINSは、2026年春、東京・銀座の象徴である中央通りに、初のグローバル旗艦店「JINS銀座店」をオープンした。

銀座のJINS旗艦店
photo©️Kyushima Nobuaki
設計はあの藤本壮介氏(1971-)である。
いわずとしれた、2025年大阪・関西万博の大屋根リングを設計した人物である。

2025大阪・関西万博の「大屋根リング」
photo©️Kyushima Nobuaki
早速、万博で活躍した建築家が東京・銀座でまた新しい作品を発表したことになる。
このビルは、となりにまだ本屋「教文館」が残る、歴史的名建築・教文館ビルである。
近代日本建築の巨匠アントニン・レーモンドが設計した歴史的名建築である。
今回の藤本壮介氏のデザインは、個人的な印象では、どちらかというとミッド・センチュリー的な風合いで、なめらかな曲面を使っており、1964/65年ニューヨーク万博の当時を思わせるような趣である。
個人的にはなかなか好みのデザインである。
名和晃平『Snow-Deer』
そして、その店内、地下へと降りる吹き抜けの階段のスペースには、名和晃平氏の『Snow-Deer』という高さ約5メートルの鹿の巨大彫刻が設置されている。

名和晃平『Snow-Deer』
photo©️Kyushima Nobuaki

名和晃平『Snow-Deer』
photo©️Kyushima Nobuaki

名和晃平『Snow-Deer』
photo©️Kyushima Nobuaki
この『Snow-Deer』は2025年大阪・関西万博の東ゲートで展示されていた「万博関連事物」の一つである。
銀座を訪れた際には、ぜひご覧いただきたい。
銀座のルイ・ヴィトン
またこの「JINS銀座店」の中央通りを挟んだところには、松屋銀座のルイ・ヴィトンがある。
ここは2025年6月にリニューアル・オープンした。

銀座のルイ・ヴィトン
photo©️Kyushima Nobuaki
ルイ・ヴィトンといえば、19世紀からの万博銘柄である。
1867年パリ万博では「グリ・トリアノン」と呼ばれるトアル地で覆われた平型トランクを出品し、銅メダルを受賞し、その後も万博に出展し続けている。
2025大阪・関西万博のフランス館でも、パビリオンの主要パートナーであるLVMHグループとして、ルイ・ヴィトンが圧巻の常設インスタレーションを展開していたのは記憶に新しい。

2025年大阪・関西万博 フランス館
photo©️Kyushima Nobuaki

2025年大阪・関西万博 フランス館 ルイ・ヴィトンの展示
photo©️Kyushima Nobuaki

2025年大阪・関西万博 フランス館 ルイ・ヴィトンの展示
photo©️Kyushima Nobuaki

2025年大阪・関西万博 フランス館 ルイ・ヴィトンの展示
photo©️Kyushima Nobuaki
真珠のミキモト
そして、JINSと和光の間には真珠のミキモトのビルがたっている。

銀座ミキモト
photo©️Kyushima Nobuaki
そしてそこには
という記念碑が今でもたっているのである。

ミキモトのビル横にたつ「真珠王記念碑」
photo©️Kyushima Nobuaki
そしてこのミキモトも1900年パリ万博をはじめとして、万博に出品してきたブランドである。
御木本幸吉(1858-1954)が世界で初めて真珠の養殖に成功したのは、1983年、シカゴ万博が開催されていた年であった。
その年、半円真珠を養殖で作ることに成功し、7年後の1900年パリ万博において、早くも養殖真珠を出展して世界の注目を浴びたのである。
その後、1926年フィラデルフィア万博でも法隆寺の五重塔をモデルに作った「御木本五重の塔」を出品、1937年パリ万博には帯留め「矢車」、1939年ニューヨーク万博には「リバティ・ベル」(自由の鐘)を出品するなど、世界中で評判になったのである。
ブランドでいうと、他にもたくさんのブランドが万博で活躍してきたが、銀座のごく近い距離のところに3つも集約しているのは面白い。
さすが銀座、さすが万博、というところだろうか。

