<194>アーティゾン美術館「モネ展」とエミール・ガレ

1900 Paris
エミール・ガレ『海藻装飾文花瓶』 photo©️Kyushima Nobuaki

エミール・ガレ(1846-1904)

さて、今回のアーティゾン美術館で開催中の「モネ展」にはエミール・ガレの作品もいくつか展示されている。

アーティゾン美術館「モネ展」ショップサイン
photo©️Kyushima Nobuaki

エミール・ガレ(1846-1904)といえば、アール・ヌーヴォーのガラス作品などで有名で、いろいろな万博でも活躍した人物である。

今回は8点の作品が展示されている。

また、同時代に活躍したドーム兄弟の作品も3点展示されている。

ガレ作品9点のうち、5点がオルセー美術館所蔵のものであり、あとは北澤美術館所蔵のものである。

オルセー美術館所蔵の5点については写真撮影が許可されていたのでご紹介したい。

特筆すべきことは、これらの5点、あるいはそのシリーズものはいずれもパリ万博に出展されたらしい、ということである。

Geminiで調べてみたところ、下記のような回答であった。

静淵 (Still Water、1889-90年)
1889年パリ万博に出展。
ガレがガラス部門でグランプリを獲得した際の重要作の一つです。当時の批評家は、この作品に見られる「静かな水面のような緑色」などの色彩表現を絶賛しました。

エミール・ガレ『静淵』
photo©️Kyushima Nobuaki

海 (Sea、1900年)
1900年パリ万博に出展。
1900年の万博でガレは「水」や「海洋生物」をテーマにした一連の傑作を発表しており、本作はその中核をなす展示品でした。

エミール・ガレ『海』
photo©️Kyushima Nobuaki

ダリア装飾花瓶(Vase decorated with Dahlias、1900-04年)
1900年パリ万博に関連。 制作年が1900年を含むため、同万博でのガレの成功を受けて制作、あるいは展示された「1900年万博モデル」のバリエーションと考えられます。

エミール・ガレ『ダリア装飾花瓶』
photo©️Kyushima Nobuaki

海藻装飾文花瓶(Vase decorated with Seaweed Motifs、1899-1900年)
1900年パリ万博に出展。 1900年万博のテーマであった「自然の深淵」や「海洋学への関心」を反映した作品群として展示されました。

エミール・ガレ『海藻装飾文花瓶』
photo©️Kyushima Nobuaki

バルサムモミ(Balsam Fir、1895年)
1900年パリ万博に出展。 1895年制作ですが、1900年の万博において、ガレのそれまでの画期的な技術(マルケトリ法など)を示す代表的な成果として選ばれ、展示されました。

エミール・ガレ『バルサムモミ』
photo©️Kyushima Nobuaki

1900年パリ万博については、公式カタログ: 『Catalogue officiel de l’exposition universelle de 1900』で確認が取れるという。

本当に確認するには、これら作品の底面に「1889」や「1900」の年号、あるいは「Exposition Universelle」の文字がガラス自体に刻まれていることを調査したいところだが、さすがに手に触れることはできないのが残念である。

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