<213>川島織物セルコンと2025年大阪・関西万博

2025 Osaka Kansai
川人 綾「CUT: C/U/T_CC-CM_I」(部分) ©️Kyushima Nobuaki

「大阪・関西万博 迎賓館を彩ったタペストリー特別展示」

現在、東京・豊洲の川島織物セルコンの東京ショールームで

「大阪・関西万博 迎賓館を彩ったタペストリー特別展示」

が開催中である。

多数の来場者を迎えているため、2026年6月30日まで会期延長された。
もともとは昨年2025年12月1日から3月31日までの予定だった。

筆者も当然2025年大阪・関西万博には訪れたが、迎賓館に入るチャンスはなかった。当然のことながら一般非公開であった。

その迎賓館に飾られていたタペストリーが、今回展示されているのである。

タペストリー「CUT: C/U/T_CC-CM_I」

今回の目玉展示は迎賓館に川島織物セルコンが制作・協賛した5点のタペストリーの中の1点、
川人 綾氏作のタペストリー「CUT: C/U/T_CC-CM_I」である。

川人 綾「CUT: C/U/T_CC-CM_I」
©️Kyushima Nobuaki

川人 綾「CUT: C/U/T_CC-CM_I」(部分)
©️Kyushima Nobuaki

解説によると、このタペストリー「CUT: C/U/T_CC-CM_I」は、迎賓館内で国内外の賓客が食事をするダイニングルームにかけられたもので、1800色に染め分けた糸により緻密に織られており、織物ゆえ平面的であるものの屏風のような立体感を柔らかく感じさせる錯視効果があるという。

見事な作品である。
解説にあるように、確かに平面なのに屏風のような立体感を感じるのは不思議である。
高さ2メートル、横幅9メートルというその大きさも関係しているのだろう。

大阪・関西万博迎賓館ダイニングルームカーペット
©️Kyushima Nobuaki

その他、会場にはミャクミャクのタペストリーなども展示されており興味深い。

ミヤクミャクのタペストリー
©️Kyushima Nobuaki

展示パネル
©️Kyushima Nobuaki

展示の様子
©️Kyushima Nobuaki

川島織物と過去の万博

川島織物は1843年に初代川島甚兵衞が呉服悉皆業を創業し、 屋号を「上田屋」と称したところから始まった。

1889年パリ万博に初出展し、金賞を受賞している。

その後も1893年シカゴ万博1900年パリ万博1904年セントルイス万博1905年リエージュ万博(ベルギー)などに出展してきたいわゆる「万博銘柄」の一つである。

映像展示 1893年シカゴ万博
©️Kyushima Nobuaki

映像展示 1900年パリ万博
©️Kyushima Nobuaki

映像展示 1904年セントルイス万博
©️Kyushima Nobuaki

映像展示 1905年リエージュ万博
©️Kyushima Nobuaki

映像展示 2025年大阪・関西万博
©️Kyushima Nobuaki

映像展示 2025年大阪・関西万博
©️Kyushima Nobuaki

2006年にはセルコンと合併し、「株式会社川島織物セルコン」に社名変更して現在にいたるのである。

今回の展示では映像ベースではあったが、上記各万博に出展したことが紹介されていた。

2025年大阪・関西万博での関与

そして、昨年2025年大阪・関西万博では、上記迎賓館をはじめとして20を超える施設・パビリオンに50品目以上を納入したということである。

今回はその中で、下記のような実績が紹介されている。

EXPOホール「シャインハット」
EXPO ナショナルデーホール「レイガーデン」
オーストリアパビリオン
フィリピンパビリオン
パナソニックグループバビリオン「ノモの国」
EXPO2025 WEST郵便局/EXPO2025 EAST郵便局

迎賓館内観
(Photo by Yuki Moriya 守屋友樹)
のパネル写真

EXPOホール「シャインハット」内観
(画像提供:伊東豊雄建築設計事務所)
のパネル写真

EXPOホール「シャインハット」内観
(画像提供:伊東豊雄建築設計事務所)
のパネル写真

川島織物としての万博でのプレゼンスは、名前を直接出して賞を取ってきた過去とは違った形で受け継がれているのである。

川島織物文化館

京都には川島織物文化館という資料館もあるらしい。
今回ご親切に詳しくいろいろと解説していただいた方によると、そこには過去の万博の資料もあるという。

ぜひ、次に関西訪問の際には訪れて、川島織物と万博の歴史について掘り下げてみたいものである。

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